2020年ショパン国際コンクールが2021年に延期!【情報】代わりにピアノの森を読んだ話と反田恭平さんについて
クラシック音楽好きにとっての一大イベント「ショパン国際コンクール」(inワルシャワ)が2021年に延期になりました。
これだけ世界中でコロナウイルスが広がっているのですから、仕方ないことではあります。
チケットすら取っていないyoutubeを介した一聴衆ですが・・・これだけ楽しみに待ち望んでいたイベントが延期というのは悲しいものがあります。
中止になるより延期のほうが何倍もマシですが・・・チケットを取っていた人や、それ以上に実際にコンテストに参加する方は相当大変だと思います・・・。
当初2020年4月に開催予定だった予備予選もまだ開催されておらず、予選に出場予定のコンテスタントたちへの大きな負担もあるでしょう。
ショパン国際コンクール予備予選について
予備予選は4月→2020年9月へ延期されていたのですが、5月初旬にコンクール全体が1年延期されることに決まり、現時点で予選の開催時期は未定です。
本選と同じく1年程延期される可能性が濃厚です。
(※すべて、公式サイトの情報をもとにしています)
公式サイトでは今後の詳しいスケジュールは5/14に公開されると書いてありますが、5/17現在まだ公開されていません。これはあるあるですよね^^;
予選参加のピアニストに変更なし
なお、予選に参加できるピアニストは変更なしとされています。
つまり、すでに審査を通っているピアニストは来年のコンクールにそのまま参加できます。変更されたのは日程のみという扱いです。
無観客決行ではなく、1年延期になった理由
観客を入れずにコンクールを決行することも現実的に不可能ではないと書かれています。(※公式サイトの情報)
聴衆のいない状態のコンクールを決行するよりも、延期してでも聴衆ありのコンクールのほうが良いと考えられています。
各国で外出制限などがなされ、コンテスタントたちが十分な準備ができないことも理由に挙げられています。
ここまでが公式サイトに書かれていた情報ですが、演奏が生きていること、聴衆ありきであることに配慮した決定だと予想できます。
音楽はやはり、聴き手があってこそ成り立つということでしょうか・・・
ホールでの聴衆側も、どれだけ待ち望んでいたか分かりません。
きれいごとだけではなく、払い戻しなど大人の事情も絡んでいるとは思いますが、やはり無観客でのコンクールというのは、音楽の精神に反するもの・・・でしょうか。
ピアノの森【漫画】を読んでみた
4月の予備予選が延期された時点で仕方ないとはいえ内心かなりがっかりしていました。1年延期が決まってこれまたがっかり・・・となってしまいました。
数年前から今年の10月までに一度読んでみたいと思いつつ、ついつい先延ばしにしていた漫画がありました。
ピアノの森を読もう!と・・・
26巻で既に完結していますし、近年アニメ化されたことで話題になっていました。
それでもなかなか、漫画を26巻揃えて読むというのはなかなか・・・時間がないとできませんね。
これは絶好の機会!とばかりに、今回ピアノの森を全巻読みました(笑)
所詮漫画と思っていたのに・・・
漫画をなかなか読まなかった理由は、「漫画は音がきこえない」という点です。
このフィクションのストーリーを読んでなんか価値はあるのか!?とナナメに構えていましたが・・・結果見事にはまりました(笑)
曲がどんどん頭の中で流れ、脳内だけひとりショパンコンクールです(笑)
このタイミングでこの漫画を読んで本当によかったです。
音楽をしている人なら心に刺さるセリフが随所にあります。
フィクションだけどショパンコンクールで日本人が優勝する
かなり前の漫画ですし、すでに有名なので先に書いてしまうと、主人公の天才少年はショパンコンクールで優勝します。
外国の人がこの漫画を知ったらどう思うのか?というのはありますが(笑)、妄想というか願望なので何でもアリでしょう。
いろんな意味で気持ち良いラストです。
そこにいくまでの山あり谷ありの人生描写もあり、深い内容だなと思いました。
これは人気も出ます。
前半は青年コミック要素あり、後半は音楽一色の内容
1~11巻くらいまでは、随所に青年コミックの要素が出てきます。
ちょっと下品な表現があったり、生い立ちの劣悪さを書くためなのかと思います。
とくに、9・10・11巻あたりはちょっと際どいシーンがあるので、子供が読む場合このあたりは飛ばしてもいいかもしれません。
1~8巻くらいまでは読まないと内容が分かりません。
が、12巻以降は少し趣が変わり、音楽一色の内容となります。
恋愛や下ネ○の要素はなくなります。このころから作者が目指しているところが変わるのかな?と思いました。
12巻~26巻くらいはショパンコンクール一色です。
それぞでのコンテスタントの生い立ちが描かれたり、どんどん話に奥行が出てきます。
音楽用語・ショパンの曲・楽譜の版・コンクールの採点方法などについてもかなり詳しくでてくるので、音楽が好きな人なら楽しいこと間違いなしです。
コミックは中古ショップや電子書籍も利用
漫画を全巻揃えるのは結構高額になるので、私は中古を利用しました。
いくつかの業者を利用しましたが、値段も手ごろで一番状態がよかったのは「ネットオフ」で注文したものでした。楽天とヤフーにショップがあります。
さいごのほうの巻は中古で出ていない物、新品でも在庫がないものがあったので、部分的にアマゾンの電子コミックにしました。
コレクションしたいなら新品かなと思いますが、一時の楽しみとして読むだけなら中古でも楽しめました。
ピアニスト 反田恭平さんについて
アニメ版のピアノの森は、有名ピアニストがピアノ演奏の吹きかえを担当していたのですが、主人公カイを誰が担当しているかはシークレットとされていました。
結局これは未だ明かされていないのではと思います。
主人公カイの師匠、阿宇野(アジノ)の演奏役として人気ピアニストの反田恭平さんが出ています。テレビ番組のインタビューなどでも、反田さんはアジノ役という位置づけでした。
しかしいろんな情報、演奏などを総合して考えると、主人公カイのピアノを担当しているのは反田恭平さんが濃厚では?と思います。(あくまで想像です)
反田恭平さんは2020年のショパンコンクールの予選コンテスタントにエントリーしています。
反田恭平さんは本気でショパンコンクール入選(いや優勝!?)を目指しているのではないかと予想できます。
担当者を伏せると言うのは話題性もありますが、反田さん・または反田さん側の希望ではないだろうか?と予想しています。主人公カイは漫画の中で優勝しますから・・・本当にプライベートでコンクール出場するなら、伏せておきたいと考えるのは自然ですね。
というのも、たまたま反田恭平さんのショパンの演奏を聞いたことがあるのですが、本当に衝撃的で・・・・地に突き落とされたような衝撃を感じました。
ただすごいとか、感動したとか、そんな薄っぺらい言葉では片付けられないすさまじいものがありました。
そのとき反田さんについては、なんとなく名前を聞いたことがある程度でしたが、演奏がもう・・・・これは!!!
ショパン「バラード第1番」 羽生結弦選手・ショートプログラム / 反田恭平
この演奏をきいたらすべてを理解できます。
来年に延期されてしまったショパンコンクールですが、反田さんが本気を出せば、本当に本当に漫画のようなこともおこりえるのではないでしょうか。
もちろん、世界中から選ばれしピアニストが集まるわけですし、既に売れているピアニストでも平気で予選落ちする世界です・・・
でも反田恭平さんの演奏はタダごとではありません。
心の底から魅力を感じます。
とにかく、来年のコンクールが今から待ち遠しいです。