トライリンガル目線での英語!子供の育て方 バイリンガル日記

国際結婚し長い海外生活を経た筆者の目線で、英語(多言語)や子育て、音楽を主なテーマとし、役立つ情報や社会への想いを綴るブログです

格安海外旅行のカラクリを検証!値段だけに騙されないで!初心者でもできる簡単なプランの見分け方を解説

格安海外旅行を予約したけど、実際思っていたのと違って失敗した・・・そんな経験はありませんか?広告のすみずみまで読んでも、実際に問い合わせたり、実際にスケジュールが出るまで気づかないこともあります。

最近親戚が広告に騙されて失敗していたので、この記事では失敗の理由、失敗しないためのポイントをまとめます。

 

海外旅行

5日という旅行期間には移動時間も含まれる!実際はもっと短い

親戚夫婦が予約した旅行は、「某リゾートへ5日間の旅!」と書かれたプランでした。

追加料金を足すとホテルのグレードアップもできたようで、良いところに安く泊まれると最初は喜んでいました。

しかし、旅行プランが出てびっくり!

5日間の旅行のハズが、実質ホテルに泊まれるのは2泊のみ

5泊2日という過酷なスケジュールの旅だったのです。

この時点で相談されましたが、時すでに遅しです・・・

 

どうして2泊しかないの?実際のプランを検証

実際のプランは、ざっくりいうと こんな感じになっていました。

現地

目的地は、直行便でも7時間以上かかる場所です。

実際のプランは乗継便だったので、乗継地まで約6時間、乗継後さらに3時間近く飛行機に乗ります。

 

機内泊になっているということは日本の出発時間が比較的遅いか、乗継地でかなりの時間を取ってあると考えられます。そして、目的地のホテルにつくのは早くて深夜、明け方以降になるということです。

 

仮に深夜についたとしても、その日ホテルで眠ることはできません。

 

時間が深夜でなければ、乗継地で観光をすることも不可能ではないですが、完全に自己責任(空港からの送迎などはない)になるうえ、荷物を受け取り再度預けるという手間が増えます。

 

観光をしてもしなくても、どちらにしても初日はまともな睡眠時間をとれないことになります。

帰りも機内泊となっており、現地を夜に出発するパターンです。

乗継などを夜中にこなし、翌日の日中に帰国します。

 

さらに、今回のプランは「航空券+ホテル」のセットプランなので、空港からホテルへの道中に、当然免税店めぐりも組み込まれています。

(とくに書かれていなくても大抵のセットプランには暗黙の了解でついてきます)

ホテルへの送迎があるのはメリットですが、そのぶん多くの時間を費やします。

 

体力のある若い学生であれば余裕でこなせると思いますが、今回これを予約した親戚は年配のご夫婦です。

おせっかいながらに、身体への負担を少し心配してしまうスケジュールですね。

 

 

旅行店の広告は期間と価格が前面に!スケジュール(泊数)を確認してから予約するのが鉄則

予約して入金してから「しまった・・・!」とならないために、予約前に最低限、スケジュールは確認するのがポイントです。

どんな代理店であっても、ホテルに何泊するかは分かるはずですので、体力勝負のスケジュールになっていないか、泊数を押さえておいてください。

 

「価格最優先」の学生旅行でなければ、あまりきつ過ぎるスケジュールは避けたほうが、結果的に楽しめます。

 

どういうプランが満足できる?

上で紹介した2泊5日プランを予約するのであれば、多少割高感があっても「3泊4日」のプランのほうが健全といえます。

○日本を午前の早い時間に発つ

○乗継時間が短め

○直行便にする(LCCを利用するなど)

などの方法で、初日にホテルを利用できる方法はいくらでもあります。

今回のスケジュールは「可能な限り泊数を減らした」パターンです。

 

旅の最後が機内泊になるパターンはよくありますが、最初からきついパターンですと、旅行の初日から疲れを引きずってしまいます。

 

旅行店の広告は、ぱっと見たときの「お得感」を前面に出してありますので、安さだけに飛びつかないよう気を付けてください。

 

旅行店に問い合わせればスケジュールは教えてもらえますが、

「2泊しかないけど体力は大丈夫ですか?」などとわざわざ確認しません。

納得しているものとして話が進みますし、旅行店にとって不利な条件など絶対に確認しません。(スケジュール表を見せるだけ)

海外旅行に不慣れであろうがお構いなしですので、慣れていない方ほど事前に自分でしっかり確認することをおすすめします。

 

ホテル

勘違いしやすい宣伝文句

○5つ星ホテルに宿泊

○オープンしたての日系ホテル泊

○スイートルームへのグレードアップあり

とくにご夫婦での旅ですと、このような宣伝文句に惹かれるケースが多いようです。

もちろん、それも事実なんでしょうが、海外のホテルの基準はいろいろなので、5つ星ホテルなどといった評価はあまりアテになりません。

ホテルのネームバリューだけでなく、「ある程度はきちんと睡眠時間を確保できるか」といった、最も大切なポイントを見落とさないでください。

睡眠がきちんととれていないと、どんな豪華な場所も心から楽しむことができません。

 

ホテル&航空券のセットが安いワケ

時期にもよりますが、ホテルと航空券を併せたセットプランは、かなりお得感のある内容になっていることがほとんどです。比較的大手のホテルに泊まれるのも、セットプランならでは。

 

空港⇔ホテルの送迎もついているケースがほとんどですので、初めての土地に行く場合や、海外旅行に慣れていないケースも安心ですよね。

 

しかし、お得な内容の裏にはやはり、それなりの理由があります。

空港送迎時にお土産屋さんを巡ることはよく知られていますが、注目すべきなのは「スケジュールやホテル変更の可能性」です。

 

この手のパックはオーバーブッキング(あえて残数を超える予約を入れる)していることがほとんどなので、直前のスケジュール変更(日付は同じで、飛行機の便が変わる)や、ホテルの変更などがありえます。

 

かなり間際に変更の連絡が来ることもあるうえ、旅行社を通して予約した人にはなすすべがありません。新婚旅行や記念の旅行など、大切な旅行では注意が必要です。

 

とくに休み期間中のハイシーズンには変更がある確率が高くなります。

 

筆者もこの手の旅行セットで、航空会社の変更(当然時間も変更)、乗継地の変更(!?)、ホテルの変更、すべて経験したことがあります。

 

一見、すべてセットで手間も省けてラッキーなようですが、航空券とホテルのそれぞれを予約するより、確実性は低いです。

 

ある程度旅行に慣れている人、インターネットで情報を集めることができる人、少しでも英語でコミュニケーションがとれる人には、多少費用が上乗せになっても、別々に予約することをおすすめします。

 

空港からホテルまでの移動は、メジャーな観光地であれば、下調べさえきちんとしてあれば意外となんとかなります。

 

現地で大切な予定がある場合はとくに、現地での変更は避けたいですよね。

 

航空券

ホテル選びは口コミを参考にするのも手

とはいえ、海外のホテル選びは本当に難しいです。

どんなにインテリアが素敵で高級感あるホテルでも、ツアー客が多く利用するホテルだと、時間帯によってはシャワーからお湯がでなかった・・・ということもよくあります。

以前は旅行会社に任せた方が安心だったホテルも、最近はインターネットの普及により、個人手配でも良いところを取れるチャンスが増えました。

 

日本の方であれば主に日本人のゲストがどういう感想を持ったかを参考にすると、満足できるホテルが選べます。

口コミが載っているサイトはたくさんありますので、全部うのみにするのは考え物ですが、良い口コミと悪い口コミの両方を参考にして、ここなら、と思えるところを探してみてください。

 

航空券はスケジュールに注意して選ぶ

航空券の価格は、時期や航空会社によって変わってきますが、それ以外に「時間帯」も値段と大きな関係があります。

日本発の航空券の場合、旅先で過ごせる時間が増えるスケジュールのほうが高く、旅行者にとって不利なスケジュールのほうが安くなります。

ほぼ例外なく良いスケジュールのチケットは値段が上がります。

 

乗継がある場合は乗継国までの渡航時間、乗り換えのための時間も考慮されており、時間がかかればかかるほど価格は下がります。

 

どの程度スケジュールを妥協できるかを、実際の旅行の日程をシュミレーションしながら考えると、価格・スケジュールともに満足できるチケットが取れます。

 

国や地域によっては出発時間が早すぎると、空港付近での前泊が必要となるケースもあります。極端に時間が早かったり遅かったりするチケットは避けたほうが無難です。

 

セットプランにする場合も、個人手配にする場合も、大まかなスケジュールを書き出してみたうえで選ぶようにすると、「実はとんでもなく過酷なプランだった」という事態を防げます。