優秀な文房具も活用して!子供が勉強をやる気になる、意外な方法あれこれ
どんな勉強でもやる気になってくれないと始まりません。
我が家の場合、子供の性格が「雑で面倒くさがり」。
一体誰に似たのでしょうか?(笑)
面倒くさがりの娘の場合、「丁寧に書くこと」「勉強へ向かう姿勢・気持ち」がまず一番の課題でした。
日本語・外国語以前の問題で、丁寧に書くことは基本中の基本ですよね。
海外と日本の両方で子育てをしてきた筆者の視点から見た、子供が勉強をやる気になる方法をご紹介します。
- 勉強しなさい!丁寧に書きなさい!は効果がなかった
- まずは子供と一緒に書く練習をする 自分もリラックスするのが大切
- 頑張ってほしいタイミングで文房具を変える
- 驚くほど高品質!筆者が感動した日本の文房具
- 怒るのではなく、子供の気持ちに寄り添うには?
勉強しなさい!丁寧に書きなさい!は効果がなかった
筆者も最初のうちは「勉強しなさい!」とか「丁寧に書きなさい!」と言っていました。
よく言ってはいけない言葉とされていますが、しっかりしてほしいという気持ちから、どうしても言ってしまうんですよね。
逆に、この言葉を言ったことがない人がいたとしたら、それこそ特別なケースではないかと思います。
どうやらこう言うと子供は「逃げたい」と思うようです。
「こうしなさい」と言い続けたら、「言われたくない」と思うようで、
娘はカーテンの中やテーブルの下に逃げ込み、隠れてしまいました^^;
これ、とくに小学校低学年の子のあるあるだと思います。
今回は「丁寧に書きなさい!」の部分をどうしたのかに焦点をあてて記事を書いていきます。
まずは子供と一緒に書く練習をする 自分もリラックスするのが大切
宿題や課題のものだとやる気をなくすことがあるため、全く違う内容の本や雑誌などを使った方が良いです。
我が家は夕食後に短いティータイムを設けているのですが、夕食後にテーブルにノートと鉛筆・消しゴムを持ってきて、「いまからちょっと書いてみようか?」と声をかけていました。
娘のとなりにすわってお茶を飲みながら、文字を書く娘を見守ります。
ときどき「こうやって書くと綺麗に書けるよ」といいながら、書き順や文字の形の書き方を見せます。
夕食後のひとときは、筆者にとっても一息つける大切な時間です。
筆者の場合はあえてこの時間に「書く練習」を持ってくることで、自分自身がリラックスした状態ですることができます。
すると、自然にイライラもなくなりますし、ちょっとしたことで怒ってしまうということがなくなります。
筆者自身がイライラしないことで、娘も落ち着いて勉強に取り組めるんだということが、試行錯誤を繰り返した後分かってきました。
これが夕方の慌ただしい時間だと、自分に余裕がないため上手くいきません。
我が家の場合は夕食後ですが、家庭によってこの時間帯は様々だと思います。
一日のなかでもっとも「落ち着ける時間」を使うことをおすすめします。
頑張ってほしいタイミングで文房具を変える
入学したてや新学期こそ新しいものを揃えますが、たいていは使い切ったり使い古したりするまでは同じものを使いますよね。
しかし、本当に頑張らなくてはいけないテストなどのほとんどは学期末にあります。
最初に全部の文具を与え過ぎずに、小出しにしていくことで子供の興味をひけます。
「今頑張らないといけない」というタイミングで、それまでとは「違う文房具」を出してあげると、やる気に火がつくということが分かりました。
大人にとってはたかが「鉛筆」「消しゴム」ですが、子供にとっては毎日手にして毎日使う仲間のような存在かなと思いました。
娘の通っている学校では「○○コンクール」というテストがときどきあるのですが、我が家ではこのコンクールの1週間前に新しい鉛筆と消しゴムを出しました。
「お母さんが綺麗に書ける鉛筆を見つけてきたよ」
「この消しゴムすっごく消しやすいんだって」
「お母さんもちょっと使ってみたいな」
「どのくらい綺麗にかけるのかちょっとかいてみて」と言ったのです。
すると、書き方や消し方が一気に綺麗になりました(笑)
今までの鉛筆や消しゴムだって、別に特別悪いものではなかったはずです。
完全に本人の使い方の問題なのですが、「上手に書きたい」気持ちになったことで変化がありました。
当然この鉛筆と消しゴムを使うためには勉強もすることになりますので、勉強もはかどるようになりました。
驚くほど高品質!筆者が感動した日本の文房具
海外にいたころは現地で売られている文房具を買っていましたが、日本に来て日本で売られている文房具を使った時は感動しました。
最初のうちはキュートなキャラクター入りの文房具を買ったのですが、やはりしっかりした「文房具」のほうが圧倒的に品質が良かったです。
キュートなだけの使いにくいものは今思えば失敗でした。
子供もそのクオリティの違いに気づいたようで、「書きやす~い」「すっごくよく消える~!」と言いながら使っています。
女の子だからなのかもしれませんが、シンプルな文房具を「これはちょっと大人っぽい鉛筆なんだよ」というと納得しています。
我が家の場合は文房具を変えて少し練習しただけで、「消し方が雑」「書き方が雑」問題もある程度解決しました。
海外の文具は見た目はオシャレでもはっきり言って日本のものより品質は下です。
全部ではなくものにもよりますが・・・日本の文房具のクオリティは確か。
細かい部分の使い勝手まで計算されており本当に素晴らしいです!
これは多くの外国人も同じように感じているようです。
ここからは筆者が感動した日本の文房具をピックアップして紹介します。
トンボ ippo かきかたえんぴつ 三角 2B
木のぬくもりを感じる三角型の鉛筆です。
娘はこの三角えんぴつを始めて持ったとき「書きやすい!!」と喜んでいました。
まだ持ち方がおぼつかない低学年の子にとって、三角型はとても握りやすいようです。
木目が透けていて美しいうえ色使いもポップで、大人目線で見ても素敵な鉛筆だと思いました。
これに名前を入れてあげたら、一本一本大切に使ってくれました。
「名前入りだともったいなくて使えない」とも言っています^^;
筆者も使ってみましたが、手に吸い付くような握り心地がさすがです。
「今までと違う」ことに子供は特別感を感じるので、今まで六角鉛筆だった場合は三角、三角鉛筆だった場合は六角にかえるのが良いでしょうね。
トンボのかきかた鉛筆にはピンクや青などのつやつやしたタイプもありましたが、
我が家では木の感触を楽しめる「ナチュラル」タイプがヒットしました。
ちょうど勉強で行き詰ったときに購入したので、かすかに木の香りのするこの鉛筆にとても助けられました。
トンボ 濃い鉛筆用消しゴム
娘はきれいに消すことも苦手で、答えが読めないこともよくありました^^;
学校ではBや2Bの鉛筆を使っており、強い筆圧で書いてしまうとふつうの消しゴムではなかなか綺麗に消せません。
市販のいろいろな消しゴムを試しましたが、最終的に一番よかったのがこれでした。
画材を取り扱っているお店で販売されていました。
普通の文房具屋さんで売られているのは、筆者はまだ見たことがありません。
娘いわく、「今までのどの消しゴムよりも消しやすい!」そうです。
学校の大きなテストの前にこれをあげたことで、辛い反復計算なども頑張ることができました。
たかが消しゴム、されど消しゴムだなぁってそのとき思いました。
「きれいに消してね!」と言うだけではまったく改善されませんでしたが、
これを買って、しっかり紙を押さえて消す練習をしたところ、すぐに消すコツがつかめたようです。
サクラクレパス 三角鉛筆
握る部分全体にすべりどめが付いている鉛筆でした。
鉛筆が滑ってしまう子や、力を入れすぎてしまう子におすすめ。
すべりにくいことで、適度な力を入れられるようになるようです。
ぎゅーっと押さえつけるように書くことが気になっていたのですが、
こちらを使うと大分改善されたように思います。
滑り止め、三角、名前を書くスペースなど、海外メーカーでは絶対にないような繊細なポイントにびっくりしました。
すらすらなめらか、よどみない書き味も、日本メーカーならではだなぁと思いました。
ここで紹介したのはほんの一例ですが、三菱鉛筆やトンボ、サクラクレパスなどを代表する様々な日本メーカーから、画期的な文房具がたくさん出ています。
文房具を変えるタイミングは、必ず新学期という決まりはありません。
子供が勉強で行き詰ってるときや、雑な書き方が気になるときは、ぜひ文房具も一度見直してみてください。
ただ「ちゃんとやりなさい」というより、意外な効果を感じられると思います。
怒るのではなく、子供の気持ちに寄り添うには?
「怒るのではなく、子供の気持ちによりそう」
そんなことわかっている!と思っても、筆者はこれがなかなかできませんでした。
我が子のこととなるといろんな感情が湧いてきて、ついキツイことを言ってしまいがちです。
ずっと子供を見てきて思ったのが、自分自身に余裕がなく焦っていると、つい怒ってしまいますし良い方向に進まないということ。
では、なぜ自分に余裕がなく焦っているのか?筆者はこれをじっくり考えました。
仕事が忙しかったり、家庭の状況などさまざまな原因がありますが、
そのひとつの原因に「学校や社会に求められているだろう基準に縛られているから」があると思いました。
学校のテストの点であったり、だいたい○年生ではこれができるという、
「なんらかの基準」に無意識のうちに縛られているため、ちょっとできないことがあると必要に以上に焦ってしまうのです。
娘が日本の学校に行くようになって、「暗黙の基準」「だいたいの基準」というようなものがあると感じました。
筆者もそれを身をもって感じ、それが子育てのストレスにつながりました。
母である自分の余裕のなさはそういうところから生まれてしまうのかと思いました。
減点方式の採点や、柔軟性のない勉強内容など気になる点はいくつかありますが、どんな学校にしても、学校が変わることはあまりないと思います。
だからこそ家庭では、もっとフラットに子供本人に向き合ってあげたいと思うようになりました。
ひとつでも昨日より本人のできることが増えていたら◎と思いたいですね。
日本の生活では「衣食住」「安全」という面はよほどのことがない限りすべて満たされています。
ライフラインが整わなくて困った!なんてことは、日本ではまずありませんね。
だからこそ、子供の勉強なんていうささいなことに躍起になってしまいがちなのかなと思いました。
「生きていること、平和な暮らしがあること」
「優れた環境(学校)で子供が勉強できること」を特別なこと、ありがたいことと捉えて、
「ひとつひとつできるようになった喜び」を感じられるような心の持ち方をしたいと思いました。
実際、そのときそのときは焦ってしまっても、半年前~一年前を思い返すとぐっと成長したと思えることばかりです。
自分が変わることで、子供も前向きにとらえて頑張ってくれるようになると感じました。
もし子供の勉強でお悩みの方がいましたら、まずは自分の気持ちを解放してあげることをおすすめします。
たいていのことは、数年後には笑って済んでしまいます。