トライリンガル目線での英語!子供の育て方 バイリンガル日記

国際結婚し長い海外生活を経た筆者の目線で、英語(多言語)や子育て、音楽を主なテーマとし、役立つ情報や社会への想いを綴るブログです

全く英語を知らない子供に英語を教える話 フォニックスと学校英語のいいとこどり

訳あって英会話などを全くしてこなかった知り合いの子供(小学生)に英語を教えています。ABCもままならない子に一から英語を教えるのは想像以上に難しいです。

小学校~始まる英語の授業で活きるようにすることを意識しながら、かつ不自然な英語にならないように教えるにはどうすればよいか、試行錯誤しながら取り組んでいます。

ここでは実際の体験談として、試験的にまとめてみます。

 

 

学校英語

英会話と学校英語の要素を組み合わせるには?

小学校3・4年生からは学校でも英語が徐々に本格的になってきますが、日本の学校の教科書や市販の教材(日本で暮らす子供向けのもの)にいくつか目を通した結果、改良されているようですがやはり従来の文法ファースト的な要素もかなりあると思いました。

 

販売されている教材ですら「昔学校で習った英語ってこんなふうだったけ?^^;」と思う箇所があったりもします。

従来中学校以降に教えられていた英語に、少しだけ英会話の要素が含まれているような雰囲気です。

 

この件の目的は、

「これから学校の英語の授業についていけるようにすること」

かつ

「ただ問題が解けるというのではなく、本当に英語を理解して読む書く聞く話す」

をできるようにすることです。

 

学校のテストで高得点を取ることだけが目的ではありません。

むしろ、テストよりも、教科書ではない簡単な本が読めるようになったり、簡単なやりとりなどを聞き取り、少し話せるようになることに重点を置いています。

 

とはいえ、最初はABCも全部書けませんでしたので、本当に初歩の初歩の部分からコツコツ進めていきます。

 

フォニックス

まずは定番、ABCの歌の復習

 ABCを覚えるのは本当に基本中の基本ですよね。小さいころに覚えたことがある!という子でも、意外とはっきり覚えていなかったり、文字と発音の一致があやふやだったりします。

復習の意味も兼ねて、もう一度歌からおさらいするのは必須と思います。

歌であればメロディーにのってすんなり覚えられますし、あとあと辞書をひく段階になっても、順番を完全に覚えていることは活きてきます。

 

小文字も一緒に覚える 書き方もみる

この段階で小文字も一緒に覚えるようにします。

大文字とセットで小文字を覚えた方が効率的です。

また、アルファベットの書き方、書き順も丁寧に見ます。

書き順がおかしいと変な形になってしまいます。

4本線のノートを使って、特に小文字を書く位置についてもしっかり覚えてもらうようにします。

 

アルファベットを含む単語でフォニックス

覚えにくいときはアルファベットが出てくるyoutubeのビデオを使ったり、本人が知っているアルファベットを使った単語を随時一緒に教えたりします。

 


子供向け【フォニックス】(Phonics)A〜Z イラストと単語で発音練習

L、M、Nのあたりが分かりにくいようでしたので、

LはLemon  NはNote、MはMacdonaldといった具合に、なるべく簡単で知っている単語に絡めてフォニックスをします。

エル、エム、エヌというカタカナは絶対に使わずに、根気よく何度も発音して覚えてもらうようにします。

 

 

 子供の反応が良い単語は?

 普通のフォニックスのやり方や多くの人がすでに知っていると思いますので、ここでは実際に日本育ちの子供の反応が良かったものを紹介します。

 

手っ取り早いのは色名


Kids vocabulary - Color - color mixing - rainbow colors - English educational video

食べ物の名前や動物の名前なども試してみましたが、今のところ一番反応が良かったのは色の名前でした。

Red

Blue

Green

Yellow 

Pink

など、日本の日常生活でも使われている色名が揃っていますね。

代表的な物だけでもたくさんの色名があるので、フォニックスにもってこいです。

 

筆者は「絶対日本語に訳さない」「イメージ(画像)で英語を考える」というのをモットーとして取り組んでいますが、色だとすぐに色のイメージに繋げることができるのがポイントです。

 

色名だけでも多くのアルファベットの発音法を覚えることができます。

最初の母音の音もそうですが、例えばPinkの最後のKの音、Redの最後のdの音、Greenの最後のnの音など、子音の使い方も一緒に教えられます。

 

色名はすでに知っているものがほとんどなので、抵抗感なく入ってくれるのが良いと思いました。動物の名前などで初めて聞くものだと「難しい」という意識が先行してしまうようで、なかなかモチベーションをあげられませんでした。

 

形容詞を投入

色名をある程度覚えてきたら

pale(薄い、白っぽい) : pink, blue, yellow...

dark(濃い、黒っぽい): pink , blue, green...

 

と言った具合に、色の前につける形容詞も少しずつ教えています。

実際に着ているものの色を英語にしてみたりします。

 

疑問詞を使って質問もできるように

色の名前を教えるときに、あわせて

What color is it?や

What color do you like?

Which color do you like? といった質問の文も一緒に教えます。

 

What はどういう時に使うのか、どんな意味があるのかも分かるようにして、書き方も一緒に覚えてもらいます。

疑問詞

定番の名前も

What の簡単な文はほかに、

What's your name?もありますね。

大人からするとすごく簡単!と思いますが、英語が初めての子にスペルを含めて教えるのはなかなか骨の折れる作業です。

日本語には絶対に訳しません(笑)

するとyouってなに?ということになります・・・^^;

 

まずIとyou を理解できるようにしてから、my name とyour name の区別をさせます。

 

ひとつひとつのことを教えるのに、日本語訳を使わないとものすごく時間がかかります。

しかし、定着してこればこのほうが絶対に 英語を使えるようになりますので、日本語にしてしまいたいのをこらえて、身体で覚えてもらえるようにしているところです。

 

まとまりがなくなるので今回はここで終わりにしますが、シリーズとしてまた時間のあるときに続きをかけたらと思います。