マンションでも吹ける 家で気軽に音楽するならオカリナがおすすめ 意外と奥が深いオカリナの楽しみ方
暗い気持ちを吹き飛ばすには音楽はぴったり♥マンションで楽器がない時期に、演奏したくてたまらなくなりオカリナを吹いたことを思い出しました。
リコーダーを吹いたことがある人なら誰でも吹けるうえ、リコーダーより暖かくて素朴な音色が出ます。
誰でも音は出せて簡単な曲ならすぐ吹けますが、極めようとするとかなり奥が深い楽器でした。
家で音楽が奏でられたら良いなと思う方(未経験でもOK)、マンション住まいだけど気軽に音楽を楽しみたい方、マンション住まいで自宅で楽器を鳴らせない方、一時的に楽器がない方向けに、オカリナの魅力をまとめてみます。
ちなみに、リコーダーが持てるくらい手の大きさがあれば小学生でも可能です。
オカリナはどんな音?
トトロが吹いているものといえば分かりやすいでしょうか?
ポーという、暖かくて素朴な音がします。素朴な音の理由は、陶器製だから。
リコーダーはどちらかというと硬い音ですが、それよりもっと丸みのある音がします。
Demo of the 12 Hole Sweet Potato Ocarina in Alto C White
オカリナといってもいくつも種類があるのですが、「アルトC」が一番使いやすいスタンダードなタイプなのでここで紹介したいと思います。
最もオカリナらしい、トトロのオカリナのような音がするオカリナだと思います。
私はこの素朴な音が大好きです。
小学校でリコーダーが吹けた人ならオカリナも吹ける
指を一音ずつ離していき、半音なら穴を半分にすれば良いです。
指の運びにもそれほど難しい部分はありません。
リコーダーはメーカーによっては指使いが一部ややこしいですが、それよりももっと簡単です。
そこまで上手に吹いていなくてもひとまず音は鳴りますので、誰にでも吹ける楽器と言えます。
気軽に楽しむなら、安価なプラスチック製のものから試してみても良いと思います。
オカリナはアルトC管がもっとも使いやすい
ソプラノ、アルト、バスなど、オカリナには種類もたくさんあります。
ソプラノのほうが本体が小さくて手軽そうに感じますが、高音はかなり高くなるので吹く場所を選びます。マンションではソプラノは辞めたほうが無難です。
オカリナはマンションでも吹ける?
アルトになると音が落ち着くので、私は普通のマンションで日中吹いたことがありますが大丈夫でした。
マンションのタイプにもよりますが、CDをかけながら歌って大丈夫かを目安にするといいかもしれません。
私はそのまま吹いていましたが、心配な場合はこういった弱音装置(ミュート)もあります。この商品はどのタイプのオカリナにも対応しています。
10分の1の音量で吹けるというのはすごいです。
マンション住まいでなくても、同居家族への音対策としても使えると思います。
気兼ねなく吹けるのは嬉しいですね。
そこまで練習が要らないのも魅力=騒音になりにくい
オカリナは息を吹き込めばすぐに音を鳴らすことができます。
管楽器であるようなひたすら発音の練習(マウスピース)は要りません。
リコーダーや鍵盤ハーモニカ程度の練習で良いと考えると分かりやすいです。
すぐに何らかのメロディを吹けますので、吹きたいときだけさくっと吹くことが可能です。
同じ曲だけひたすら吹くという状況はあまりないので、さくっと短時間で音楽を楽しみたいケースにぴったりです。
オカリナはアルトC管が良い理由
アルトは音の高さを表していますが、C管というのは調を表しています。
C=ハ長調 ドレミファソラシド の音階が出せます。
(実際の音域はこれより広くラシ(ド)レミファソラシドレミファです)
※(ド)はいわゆる真ん中のド
オカリナにはF管やG管もありますが、これはリコーダーと同じC管とは違う移調楽器です。
楽譜上の音と実際に出る音が違います。
F管 は楽譜のドの音を吹くとファ(F)の音が出ます。
音階はファソラ(フラットのシ)ドレミファ。
G管 は楽譜のドの音を吹くとソ(G)の音が出て
ソラシドレミ(♯ファ)ソの音階です。
移調されていないC管を選んでおけば、ややこしいことがありません。リコーダーの要領です。
鍵盤楽器用に易しく書かれた楽譜の一部を使うこともできます。
C管は鍵盤楽器と相性が良いので伴奏をつけたり合奏にする場合も便利です。
オカリナ用の楽譜はいろんなものがたくさん出ています
本当にたくさんのオカリナがある
オカリナは本当にたくさんの種類が出ていて、いろとりどりで可愛らしく見ているだけでも楽しくなります。
サンプル動画も貼っておくので、よければ音色だけでも聴いてみてください。
心落ち着く、癒しの音です。
ティアーモオカリナ
日本で定評があるのはTiamo(ティアーモ)というオカリナです。 これは楽器としても使えるレベルのオカリナです。
音色も音程も文句なしだと思います。
楽器店でも扱っているというのはポイント高いです。
TiAmo(ティアーモ)黒陶プロモデル AC管「手のひらの祈り」 作曲:琴線計画
ナイトオカリナ
色はベージュ・黒のほかにピンクやグリーンもあります。
プラスチック製ですが、ピアノや他伴奏と合わせらるよう、442ヘルツで調整してあるというのもとても良いですね。オカリナであっても、あまりに狂っているものはすぐ使わなくなってしまうので・・・
Night by Noble/La Bell 試奏(曲:ふるさと)
吹き比べている動画があったのでお借りします。プラスチック製とは思えない、オカリナらしい優しい音色ですよね。
下手な陶器製のオカリナより音色も良いと思いました。
3000円程度でこのクオリティは凄いです。
JINSELF
楽譜が読めなくてもいろんな楽しみ方が可能 子供の教育にも◎
多くの人が幅広く楽しめるのオカリナ。
楽譜が読めなくても、オカリナを楽しむ方法はたくさんあります。
必ずしも楽譜から入る必要もなく、耳でだいたい音が取れる人は手探りで知っている曲を吹いても良いのです。
楽譜も読めない、耳で音も分からない!という場合も、最近はこういうドレミつきの簡単な曲の動画がたくさん出ています。
いつも何度でも(千と千尋の神隠し)/ドレミで歌う楽譜【コード付き】
これのとおりに吹いてみるだけでそれらしくなります。
「ドレミ 動画 ○○(吹きたい曲名)」で検索してみてください。
上の動画は「ドレミ 動画 ジブリ」とyoutubeで入力したら出てきました。
子供が小さいころ、童謡やアンパンマンの曲、映画・テレビの曲、効果音などを吹いてみたら家族うけ抜群でした(笑)
ちょっとした効果音を再現するのはとくにウケます(笑)
そんなにがっつり練習しなくてもすぐ吹けるので、小さい子供との遊びにも役立つかなと思います。電子音より優しく温かい音なのできっと子供の心にも良いハズです。
ちなみに、2歳前後から音に興味を持つ子が増えてくると思います。
オカリナの奥が深い部分とは?楽器経験者必見のマニアックなオカリナ紹介
簡単に誰でも吹けるのがオカリナのよいところですが、すこし上達すると簡単なだけじゃない楽しみ方もあります。
吹き方で音程や音質を変えられる
リコーダーとの一番の違いはコレですし、もっとも面白いと思ったポイントです。
リコーダーよりも、もっとダイレクトに息が伝わります。
フルート・クラリネット・サックスなどの管楽器と同様に、吹き方で音程をある程度買えることができます。
もともと穴だけだとそこまで正確ではないので、息で音程を探し当てる感覚です。
吹き方で音程を変えたり、半音~1音ほど上・下を出すこともできます。
音程を揺らす演出もできます。
管楽器経験者がオカリナを吹くと、感覚を思い出して嬉しくなるハズです。
マンションだからフルート・クラリネット・サックスなどが家では無理という人にも向いています。
モーツァルトでもジャズでも現代曲でもなんでもいけます。
こういったダブルオカリナを買うことを本気で考えた時期もありました。
TNG オカリナ 楽器 [ ダブル/アルト/グリーン ] 高級 C調 AC 複数管 (運指表付き) ocarina 陶笛 管吹奏 釉薬仕上げ 緑黄
オカリナは音域が狭いのが悩ましいのですが、
ダブルオカリナなら
ラシ(ド)レミファソラシドレミファソラシド と※(ド)はいわゆる真ん中のド
2オクターブ以上の音が出せます。
当時は何倍も高額ですぐには決めれず、買うことを決める前に引っ越しがありました。
今見るとダブルオカリナにもいろいろ出てきてかなり値段は下がってました。
これだったら買っていただろうな・・・。
トリプルオカリナもあります。
ダブル・トリプルオカリナ以外で音域を広げるには?
いくつかのオカリナを曲の途中で持ち換えると、音域が広がり吹ける曲がかなり増えます。一番分かりやすいのはソプラノC管です。
ソプラノC管の音域はアルトC管のちょうど1オクターブ上です。
持ち換える箇所をよく考える必要はありますが、音域がかなり広がります。
ほかにアルトG、アルトF、ソプラノG、ソプラノFもあるので、オカリナを2つにするとかなりのことができるようになります。
このオオサワシリーズというのも多くの楽器店で扱われており、信頼できそうなオカリナです。 割れないですし、穴も小さめなので手の小さいお子さんでも使えると思います。
オカリナにはフルートの楽譜も使える
そしてもうひとつオカリナが良い!と思ったのは、「フルートの楽譜」が使えることです。
オカリナは音域が、
ラシ(ド)レミファソラシドレミファ ※(ド)がいわゆる真ん中のド
1オクターブと半分ちょっと
です。
アルトフルートの音域のほうが大分広いので高音域は及びませんが、
フルートもオカリナと同じC管です。
そして
ソラシ(ド)レミファソ~
と音域のスタート部分が1音ずれのみで似通っています。
ということで、比較的易しめにかかれたフルートの楽譜だとかなりの確率で使えます。
たとえばこんな感じの楽譜です。
オカリナ向けの楽譜でも楽しいのですが、私はしばらくしたら飽きました・・・
フルートの楽譜に手を伸ばすと、かなり本格的な曲までいけます。
(全部ではありませんが、一部メロディーを使用できます)
著作権の切れたクラシックの楽譜であれば、インターネット上でもすぐ手に入りますし・・・
それらを音域に合わせてアレンジして吹くことも可能です。
※1オクターブ下げるアレンジを加えると吹ける箇所がかなり増えます
簡単であれば簡単なほどすぐ飽きますので、飽きにくいというのはすごい強みだと思います。
【クラシックの楽譜アレンジの一例】
Mozart Concerto for Flute Harp and Orchestra in C major, K 299 - complete - LIVE
たとえば有名なこの曲 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調
冒頭のさわり部分がオカリナで吹けます。
(動画は1分30秒あたりからフルートのパパートが始まります)
この楽譜ですと3段目くらいまで。気になる方は見てみてください。↓
モーツアルト作曲 フルートとハープのための協奏曲 楽譜(ペトルッチ楽譜ライブラリーより)Mozart-K299.flutesolo.pdf
まずすべての音を1オクターブ下げます。
一ヵ所だけ低いソが出てきますが、息の調節で出すことができます。
細かくトリルを入れるなど、音域的に不可能な部分は開き直って自己アレンジを入れて別の曲にしてしまうという方法もあります。
そもそも、フルでこの曲を吹くことは不可能ですので、他のポピュラー曲、ジャズなどを同じ調で挿入して全く別物にしてしまっても良いです。
とにかく、結構ハードル高そうな曲でもオカリナでいけるということを書きたかったです。
オカリナの本格派アンサンブルもたくさん
オカリナのアンサンブルも盛んです。
私はオカリナというと、懐メロを吹く楽器くらいの認識だったのですが、こういった本格的なアンサンブルを知ってから魅力にとりつかれました。
すごくカッコいいですよね!フルートの音色に近いものがありますね。
こういうアンサンブルがしたかったのですが・・・状況的に実現はできなかったです。今でも今後やってみたいことのひとつです。
オカリナの雑誌もあった
オカリナはとりあえず息を吹き込めば息は出ます。
もっと本格的に吹いてみたい、奥深さを楽しみたいという場合には、こういう雑誌を読んでみるのも面白いと思います。
親しみやすく可能性の多い楽器ですね。
音楽系の記事もときどき書いています。
オカリナについて書くのはこの記事が初めてですが、少しでも心が明るくなるような記事を書きたいと思いました。
家の中でも音楽に心を尽くせる瞬間があることに感謝しています。