トライリンガル目線での英語!子供の育て方 バイリンガル日記

国際結婚し長い海外生活を経た筆者の目線で、英語(多言語)や子育て、音楽を主なテーマとし、役立つ情報や社会への想いを綴るブログです

アナと雪の女王2の感想(ネタバレ箇所あり)エルサの新衣装や新曲コード、現代のプリンセス観について

待ちに待ったアナと雪の女王2を鑑賞しました。我が子はアナ雪1のころ幼児の世代で、大のアナ雪ファンのひとり。そういえば娘の映画館デビューもアナ雪でした。映画館には、ちょうど娘と同じ年頃の小学生女子がたくさん来ていました。娘は、自宅でアナ雪1を鑑賞して、ストーリーの復習をしてから見るという徹底ぶり。

すでにあらすじをまとめている記事もたくさんありますが、エルサの新しい衣装とその意味、新曲と曲のコード、現代のプリンセス観、字幕版の上映が少ない件など、筆者が注目したポイントを中心にまとめを書いてみようと思います。

ネタバレの部分はネタバレと書いてあるので、鑑賞前の方は飛ばしてください。

 

 

エルサの新衣装のバリエーションがすごい!(5パターンの衣装が登場)

 

女の子の心をつかむものの一つが、エルサの衣装ではないでしょうか。

前作公開時はライトブルーのドレスが一躍ヒットしましたよね。

アナ雪2での衣装は前回とはチェンジ。これまた女の子の心を掴むであろう素敵なドレスが5パターンも登場しました。

 

最初にエルサが着ているドレスはライトパープル

 

 

最初にエルサが着ているドレスは、ちょっと意外ですがライトパープルのドレス。

今回の映画は「森」が舞台となっており、美しい森の緑や秋の紅葉、川の水も登場します。

エルサのライトパープルのドレスは、秋に咲く花をイメージしているかのようでした。

穏やかな日差しや、草木の様子とこのドレスはとてもよく合っています。

前作のラストで平和な王国を取り戻したところなので、登場シーンでのこのペールパープルのドレスは、王国の穏やかな日々をイメージしているのかなとも思いました。

 

エルサの白い肌にも良く合い、おしとやかな雰囲気が漂っています。

エルサ=氷のイメージですが、物語前半に登場するこのライトパープルのドレスも人気が出そうな予感です。

 

室内着はシックなパープルのドレス

お城の中で仲間と夜を過ごすシーンでは、濃いめのパープルのドレスを着ています。

寝る直前のシーンもあるので、エルサはこれを着て寝るんでしょうか!?

胸元全開、コルセットあり(!?)のひらひらドレスの寝心地はあまり良くなさそうとつっこみそうになりますが、ディズニープリンセスならこれがパジャマの可能性もありそうですね。

 

ぐっと年上の王女様を連想させるシックなこのパープルのドレス。大人っぽい雰囲気でこちらもなかなか良いなと思いました。

背中もV字のデザインで、露出度はなかなか高いですが、

物語のキーともなる、母親の形見のスカーフともよく合っています。

ただとても落ち着いたカラーなので、幼い女の子からの人気は集まらないかもしれません。

 

冒険に出るシーンでは新しい水色のドレス

 

 

 冒険に出るシーンのあたりから、これぞエルサといった水色のドレスが登場します。

しかし、前作の水色ドレスとはチェンジされており、より動き易そうな仕様になっていました。

キラキラドレスではなく、普通の布生地で作られたような質感の水色です。

肩の部分に雪の結晶がプリントされており、エルサらしさは保っていました。

 

スカート部分は前に大きくスリットが入っており、冒険に着ていけそうなデザインです。竜巻に飛ばされるシーンなどで明らかになるのですが、スカートの下が足、ではなく、足に水色に近いグレーのレギンスを履いています!

 

映画を観に行く前から、娘がやたら広告のエルサが着ているドレスのスリットを気にしていたのですが、こういうことになっているとはビックリです。

 

今回はエルサが魔法を駆使して冒険するシーンがたくさんあるため、あまりキラキラ、ひらひらのドレスでは都合が悪かったのかもしれないですね。

 

海で泳ぐシーンではかなり薄着(水着?)のエルサが登場

今回は海のシーンがあり、なんとエルサが海の中を泳ぎます。

海に入る前にエルサはドレスの上部分を脱ぎ、長い髪をうしろでひとつにまとめて海に立ち向かいます。

ドレスの下のグレーのレギンス(水着?)に、上半身はほとんど裸に銀色のラメだけがついているような姿です。

ほんのすこしだけひらひらとしたレース(?)もついており、この海のシーンでもとても美しくたくましいエルサの姿が見られます。

 

妖精のような白いドレスが今回の目玉?

物語後半には、今までとは全く違うイメージの白いドレスのエルサが登場します。

このシーンではエルサは海から上がっており、髪の毛はダウンスタイルのままです。

プリンセスだからなんでしょうが、なぜか自動的にものすごくきれいなブローヘアができています(笑)

ちょっとセクシーなイメージで、今までのエルサとは雰囲気が変わっていますが、このエルサは本当にはっとするほど綺麗です。

 

雪のようなオールホワイトのドレスに、ひらひらとした羽のようなレースがついています。

物語の進行とかなり深い関係があるため、エルサのこの白いドレスはまだどこにも公式には公開されていません。

あっ、これでしばらくは白のドレスの人気が高まるだろうな、と思いました。

毎回ドレスの色を変えてくるディズニー、さすがです。

前作での水色エルサが強い意志と自分らしさを表しているのに対して、白いエルサは悟りや、苦難を乗り越えてこその心の穏やかさを表しているように感じました。

 

【公開から少し時間が経ち、公式通販でエルサの白いドレスが販売されていました】

これを着たがる女の子、多い気がします。前作のブルーとは一味ちがっていいですね!

 

 

この白いエルサには物語の核心ともいえる意味が隠れているので、このあとはネタバレの内容をちょっと書きます。

 

エルサ 白いドレス


※ネタバレあり(鑑賞前の方は飛ばしてください)

ネタバレなしの続きはこちら

エルサの白いドレスにこめられた意味とは

エルサが白いドレスに変身する理由、それは、エルサ自身が自然の精霊だったからです。

物語の途中で、自然の精霊は風・火・水・大地だけでなく、もうひとつ隠れていることに気づくのですが、その皆が探していた答えはエルサ自身だっとというオチです。

この白いドレスがまるで妖精のようなデザインになっているのも、ストーリーと大きく関連していそうです。三つ編みなしの綺麗なダウンヘアも、ナチュラルさを出すための演出のように思いました。

 

前作ではエルサの強い魔法の力は良くないものとされており、エルサが本当の自分を探しもとめるという流れになっていますが、アナ雪2では魔法は冒険の為の小道具的に使われています。

今回の物語では、エルサの魔法をとがめる人は一人も出てきません。むしろ、なくてはならないもののように、皆を守るための武器のように出てきます。

 

ストーリーのラストでは、エルサは森にすむことになるのですが、これはエルサが一番自分らしくいられる場所を見つけ、自然に還ったということなのかなと解釈しました。

一般人が多く住む王国にいれば、力を制御して暮らさなくてはいけませんが、魔法の森では、エルサが自分らしくいられるだけでなく、パワーを役立てることもできます。

 

森にいれば他の精霊(仲間)たちとも一緒に暮らせますし、このラストはエルサにとっても本当に良い終わり方なんだろうな、と思いました。

 

この精霊仕様のエルサは、いつになったら公開されるのでしょう?

今後いろいろなグッズも増えてきそうで楽しみですね。

 

クリストフとの関係に現代のプリンセス観が見え隠れ(※ネタバレあり)

ネタバレついでに続けますが、クリストフとアナの恋愛のラストに、現代のプリンセス観が隠れていると思いました。

 

クリストフとアナは序盤からお互いに好意を持っているものの、友達関係のままの様子。クリストフは何度もプロポーズしようとしますがうまくいかず、ラストにようやくプロポーズします。

アナは即プロポーズを受け入れ、最後の最後でアレンデール王国の女王に就任します。

 

アナとクリストフは結婚しているハズですが、ウェディングシーンは一切登場しません。

ウェディング=女の幸せとする古い価値観にとらわれない自立したプリンセスを描きたかったのかなぁと思いました。

 

さらに、クリストフは王はもちろん、アレンデールの何かに就任している様子はなく、最後までクリストフ自身のままです。

一昔前のディズニーであれば、女王と結婚した男性は王様になったり、なにかしらの権力を得ます。権力争いなどが起こることもしばしば。

 

今回のアナ雪2には、権力に関する描写は一切出てこず、アナはあくまでも、好きな男性と結ばれただけ。

アナが女王になったのは、偉大なる母の意志をついで、エルサとアナ2人の娘で協力して国と森を守っていくため、、、という理由でした。

 

精霊であるエルサが森を守り、魔法を使えないアナが国を治めた方がうまくいきそうですよね。

 

クリストフはきっと今までも友達としてアナを陰で支えてきたでしょうし、あまり生活は変わらなそうですよね。女性主体の結婚というのが、なんとも現代風ですね。

 

現代のプリンセス

 

 

この先、ネタバレなし

アナ雪2の新曲について(ネタバレなし)

 最後に、今回登場する新曲の見所についてです。

Into the Unknown(イントゥ・ジ・アンノウン 心のままで)

こちらが主題歌となっているようです。


Idina Menzel, AURORA - Into the Unknown (From "Frozen 2"/Audio Only)

 

前作のLet It Go(ありのままで)と比べるとインパクトは低めです。

 

Let It Goは歌詞全体でエルサの苦悩や心情を綴っており、これが多くの人に共感されましたよね。

Into the Unknownはストーリーに合わせた冒険の始まりの歌詞となっていますが、共感性のある内容ではありませんでした。

 

ただ、歌だけでなく全編を通してエルサの心情などを新しく深く語らないところは、前作へのオマージュの要素もあるのかなと思いました。

今回のアナ雪2はすべて前作の謎を掘り下げるテイストで作られており、新たに追加という感じではありません。

曲もLet It Goを超えることはないと分かったうえで、単にストーリーに合わせたものを作ったのでしょうか?

 

と、いうことで前作の曲にはかないませんが、Into the Unknownはこれから始まる物語にわくわくするような、不思議な雰囲気からスタートします。

エルサのパワフルな歌声とマッチしていて、一度聴くと耳に残るキャッチーな曲でした。

 

エルサを呼ぶ声のモチーフから曲が始まるのですが、曲中にこのモチーフは何度も形を変えて登場します。

 

このモチーフ、「ソ♭ ファー ソ♭ ミ♭ー」なので、気になる方はキーボードなどで押してみてください。

 

今回のアナ雪2はこの「声」のモチーフありきですね。

 

Into the Unknown(イントゥ・ジ・アンノウン)は何調[コードは]?

音楽をする方はこの曲を奏でてみたい!と思いますよね。

ソ♭ファーソ♭ミ♭ーのモチーフで分かりやすいのですが、全体にはハ短調(C minor)です。

途中霧が晴れるように明るくなるところではハ長調(C major)に転調しています。

 

子供が気に入ったようですでに家中で熱唱しているので、そのうちコードでカラオケを・・・と思うのですが、今あまり時間がなくいつになるか分かりません(笑)

 

12月27日にはこういった楽譜が発売されるようです。

エレクトーン用となっていますが、ピアノ・キーボードはもちろん、各種コード奏にも対応できると思います。

 

 

 

Show Yourself(みせて、あなたを)


Idina Menzel, Evan Rachel Wood - Show Yourself (From "Frozen 2"/Audio Only)

最後のほうにエルサと母のデュエット曲 Show Yourself(みせて、あなたを)という新曲が出てきます。

穏やかながらも心に残るこの曲、主題歌にひけをとらない魅力的な曲だと思います。

 

上で書いた声のモチーフも部分的に使われています。

 

ただ、この曲の歌詞の内容にかなりネタバレ要素があるため、あまり大々的には公表されていないようですね。

 

 

クリストフのソロ曲 Lost In the Woods(恋の迷い子)


Jonathan Groff - Lost in the Woods (From "Frozen 2"/Audio Only)

クリストフのソロ曲は、他の挿入曲とはちょっとテイストが違い、ちょっと懐かしいポピュラー曲の雰囲気です。エルサの歌う曲とは雰囲気ががらっと異なりますが、そこがまた見どころでもあるなと思いました。

 

映像は、どことなくQueenのPVに近い雰囲気がありました。

かなりの時間、クリストフが1人で歌っており、クリストフが好きな人には嬉しいシーンだと思います。ちょっと切ないメロディー&歌詞が心に響きます。

 

 

字幕版を上映している映画館が少ない!?

ディズニー映画は必ず字幕版で見ているのですが、今回も字幕版を観に行こうとしてあれ?となりました・・・

よく行く近所の映画館では、吹き替え版しか上映されていません。

我が家の近所だけでなく、多くの映画館で吹き替えオンリーで上映されています・・・(地域差はあるかもしれません)

 

子供に人気がある作品、日本語版のほうが客入りが良いのだろうという考えなのでしょうか・・・今までのディズニー映画はちゃんと字幕版も上映されていたので残念です。ここは日本なので仕方ないのでしょうか?

少し足を伸ばせば字幕版を観に行くこともできますが、インフルエンザも流行し始めている季節。できるだけ近くで、人の少ないところで、を優先し、今回は吹き替え版での鑑賞となりました。

 

前作は海外でオリジナル版をみたあと、だいぶ後に日本で吹き替え版も観ました。

悪くはないのですがやはり、こまかいところのニュアンス、単語のイメージなどのズレがあり、言語の違いによる違和感は若干感じました。

 

吹き替え版で観ていると、これにあてはまる英語はたぶんコレなんだろうなというのがありますし、日本語にすると間違いではないけれど、ギャップのようなものを感じます。

 

おそらくアナ雪2も多くの国でロングラン上映されると思うので、どこかでもう一度観たいなと思っています。

そこでいろいろと答え合わせできたらと・・・

 

小説版も気になる

ストーリーをもっと深く知りたいので、小説版も読んでみるか迷っています。

この記事に書いたのはあくまでも映画を観ての個人の解釈・感想です。

小説が映画化されたものは、原作を読んでから観る派なのですが、映画だけのものだと、ストーリーの細部がとても気になってしまいます。

 

 

感想のまとめ

全体的に、アナと雪の女王2はコンピューターグラフィックがもりだくさん、アクションシーンが多く、単純に映像を見るだけでも楽しめる作品だと思いました。

ストーリー自体にあまり興味がない人も大いに楽しめそうです。

前作に引き続き全体がミュージカル仕様です。

 

前作の謎解きのテイストで進行されるので、アナ雪1の良さが崩れることもなく、ストーリーやキャラクターの新たな魅力を発見できた気がします。

ラストの展開も腑に落ちたので、鑑賞後もスッキリです。

 

良くなかったことは・・・日本で字幕バージョンを上映しているところが少ないこと・・・ですね(笑)

 英語で観たい人は場所が限られます。

 

(アナ雪2に出てくるドレスや精霊のイメージはこんな感じです)↓